業界標準EDIにおける標準バーコードラベルの活用
〜電子機器業界、鉄鋼業界での活用〜


2002年7月




 電子機器業界でのEDIとバーコードの活用

1.EIAJ-EDI標準
 電子機器業界におけるEDIは、調達リードタイムの短縮や受発注事務の合理化を目的に、EIAJ(現JEITA:社団法人電子情報技術産業協会)により1985年頃から発注企業独自方式による受発注業務のオンライン化としてスタートした。受発注に係わるEDIを業界として標準化し、最大限の効率化が得られるようにするため、1986年頃より我が国製造業として初の業界EDIの標準化検討に着手、強力に推進するため1988年にEDI推進センターが設立された。以降、電子取引標準化推進のために制定されたEIAJ-EDI標準は、約2年毎を目安に適宜レベルアップされ、現在では「EIAJ-EDI標準2001年版」により標準が規定されている。

2.標準納品システム

 発注者が指定する各社各様の指定納品書は、EDIが進展する前から普及している。指定納品書は現品票や納品書、検収書、現品受領書、荷札などから構成され、紙による提供や保管、現品への添付など、人手による煩雑な作業に起因したムダや作業ミスが発生していることからEDIの進展と同時に見直され始めている。
 そこでEIAJでは発注者と受注者の間の「標準納品システム」が導入された。標準納品システムとは、EIAJ-EDI標準に従って相互にデータ交換した取引関係情報に基づいて電子取引を行うもので、標準納品荷札(Dラベル)と標準納品書を利用する。発注者は、標準納品荷札と標準納品書に表示されたバーコードを読み取って、発注者が管理している取引関係情報と照合する(第1-3図参照)。標準バーコードは、Code39が使用されているが、データ量の増加に伴い二次元シンボルによる新しい様式が検討されている。
 本システムの目的は、ただ単に各社各様の帳票を標準化するだけではなく、出荷や納品、受け入れ時の関連業務における受注者、発注者の新しいシステム構築を推し進め、業務の効率化や質の向上なのである。

第1図 EDI情報とDラベル・標準納品書を使用したビジネスモデル
(EIAJ-EDI標準2001年版より)

第2図 Dラベルの印字例
(EIAJ-EDI標準200工年版より)

第3図 標準納品書の印字例
(バーコード部横方式)
(EIAJ-ED標準2001年版より)


 鉄鋼業界でのEDIとバーコードの活用

1.鉄鋼EDI標準
 鉄鋼業界では1968年以来、(社)鋼材倶楽部 帳票コード委員会(現(社)日本鉄鋼連盟 鉄鋼流通情報化委員会)において、鋼材取引情報の標準化を進めてきた。以後、多くの業界標準を取り決め、1990年に「鉄鋼ネットワーク研究会」を設立し、鋼材取引のEDI化研究に着手した。1992年に標準化の一次原案である「鉄鋼EDI標準(Ver.0)」をまとめ、実用標準としての「鉄鋼EDI標準(1994年版)」を刊行、これに先立って新たに「鉄鋼EDIセンター」を設立している。
 その後も鉄鋼EDIセンターを中心に、「鉄鋼EDI標準(1997年版)」を刊行したのを始め、EDI分野におけるインターネット技術の活用に伴い、様々な通信手段や形態が選択できる形とした標準化活動の成果を「鉄鋼EDI標準(2001年版)」としてまとめた。
 本稿は両業界におけるバーコード活用の現状と概要のご紹介だけにとどめている。詳細はそれぞれのホームページでも公開されているのでぜひご参照いただきたい。

2.バーコードの活用
 鉄鋼EDI標準では、鋼材製品に貼付される現品ラベルなどにバーコードを表示し、これを読み取ることで、EDIメッセージとの対応をとることができる。例えば、発注者は鋼材現品受け入れ時にラベルに表示されたバーコードを読み取ることで、事前に伝送されたEDI情報と現品を照合し、検収業務を正確かつ迅速に行える上、日常の在庫管理、出庫管理業務などに利用することも可能となる。
 これにより、現場作業者の教育コストや人手による問違いの削減、さらに取引上の各段階における様々なメリットが生まれてくるのである。
 このバーコードはCode39(チェックディジットなし)を使用、薄板コイル/シート用の添付ラベル2様式(様式A,B)と棒線コイルや結束材用のフープシール/タグ(荷札)1様式(様式C)が規定されている。
 薄板や棒線以外の品種は、その形状特性からラベルの貼付が難しいのが現状で、貼付面積の小さい品種への適用を考慮した二次元シンボルの活用も研究されている。


第4図 鉄鋼バーコードラベル印字例
(様式Aタイプを製品ラベルに組み込んだ例)
(月刊バーコード1999年1月号より)



 本稿は両業界におけるバーコード活用の現状と概要のご紹介だけにとどめている。詳細はそれぞれのホームページでも公開されているのでぜひご参照いただきたい。

(社)電子情報技術産業協会EDIセンターホームページ
http://edi.jeita.or.jp/

(社)日本鉄鋼連盟 鉄鋼EDIセンターホームページ
http://www.jisf.or.jp/steeledi/index.htm





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